2024年12月9日付で日本と台湾のハタンポ属の分類学的整理に関する論文がZookeysより出版されました。
https://zookeys.pensoft.net/article/126762/
本研究は小枝が学生時代・ポスドク時代に進めていた内容です。
本論文の要点は以下となります。
①日本にはハタンポ属が9種、台湾には5種が分布することを示した。
②両国における標本および過去の文献を可能な限り整理・再検討し、全種の形態的特徴と分布を示した。
③これまでの「ミエハタンポP. nyctereutes」に2種が混在しており、台湾からベトナムにかけて分布する種がタイワンハタンポP. nyctereutes、日本に分布する種がミエハタンポP. sasakiiであることを示した。
④これまでの「ミナミハタンポP. schwenkii」に2種が混在しており、大隅諸島以南の琉球列島に分布する種がミナミハタンポP. schwenkii、大隅諸島以北(大隅諸島では2種が分布)から南日本沿岸域、小笠原諸島にかけて分布する種がミズホハタンポ(新称)P. xanthopteraであること示した。