乗船実習が中止となった残念さを紛らわせるため(というか時間が空いたため)、3月にJAMSTECより受け取ったアブラボウズの頭骨標本作成をおこないました。
JAMSTEC遠征の様子はこちらを参照
3月の振り返り(JAMSTEC遠征-前編)
今回のブログはややグロ気味なので、苦手な方はご遠慮ください。
さてアブラボウズです。
どういう魚かというのは平坂くんが詳しく描いているブログがあるのでそちらを参照のこと
全身大トロ?深海魚「アブラボウズ」を釣って食べる
今回いただいた個体はかなり巨大。
どういうわけか頭だけの状態で冷凍されていました。
JAMSTECの調査では計3個体の巨大アブラボウズが採集されたそうですが、1つははく製となり、1つは神奈川県立博物館に標本として引き取られ、最後の1つがこいつなわけです。
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デカい、デカすぎる。
初めての頭骨標本づくりには全く不向きな大きさです。
さっそく始めていきます。
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あまりの大きさに煮ることもできないため、沸かしたお湯を書けながら肉や川を削いでいきます。
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だいぶお肉が取れてきて骨感が出てきました。
しかし、まだまだ道のりは長いです。
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少しづつ骨を外していきます。あとで混乱しないように右側と左側を分けています(結局、混乱しました)。
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スペアリブのような鰓条骨。
作業を進めていると骨と骨がどうつながっているか、どこの筋肉が発達しているかなどよくわかります。
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こちらはモノ本の鰓です。
ハート型なのでインスタにあげようか思いましたが、冷静に考えると苦情がきそうなので止めました。
![](https://okinawafish.com/wp-content/uploads/2023/06/01826FC3-40A6-4070-B85F-4C6E42C83263-768x1024.jpg)
神経頭蓋(左上)も綺麗にとることができました。
口蓋骨歯もよく残っています。
![](https://okinawafish.com/wp-content/uploads/2023/06/A3F36906-1922-43F9-8AF1-CF78F411C09B-scaled-e1685605858339-1024x768.jpg)
骨のまわりに残ったお肉をなるべき綺麗に取り除いたら、漂白剤につけて除肉を進めます(今ココ)。
途中から黙々と作業をしてしまったため、写真がほとんどありません。
なんとか終えた頃には日付が変わる寸前でした。
しばらく置いて除肉が完全に終わったら、プラモデルの様に組み立てる作業をしていきます。
さてさて、出来上がりはどんなものになるのやら。カッコいい予感しかしませんね!こうご期待!
今回はレクチャー役としてMヤケさんとNソネさんに手伝ってもらいました。大変感謝です!
こえだ
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